アカアシクワガタ飼育日記
( Dorcus rubrofemoratus )
	
	アカアシクワガタの産卵セットです。
	今年の8月山梨で採集した個体です。
	すぐに産卵セットを組んで23℃~23.5℃の環境で飼育しています。
	当初、雄2匹と雌2匹を一緒に入れて雄も出さずに飼育してきました。
	雌が1匹★になったようですが、もう一匹は無事なようです。
	産卵痕もありますので、期待が持てます。
	(2005-9-30)
	
	
	左に写っている雌の上に乗っているのは雄です。
	雌に比較すると、雄の方が小さい個体です。
	2005-8-20にセットをしましたので、あと少しでマットの中をあけてみようと思います。
	アカアシクワガタの特徴、脚の根元(腿節)の部分が鮮やかな赤でとても綺麗です。
	今日現在、元気に行動していますが、余命はあと少しかと思います。
	(2005-9-30)
	
	
	そろそろ良い頃かと思い、材割をしてみました。
	産卵セットの中から出てきた雌の成虫です。
	あまり元気がありませんでした。
	幼虫25頭と卵を3個見つけました。
	(2005-10-12)
	
	
	ちょっと材を剥がしただけで、すぐに幼虫が見えてきました。
	未だ生まれて間もない頃のようで、皆小さい幼虫でした。
	とりあえずプリンカップに産卵セットで使用したマットと食痕を入れて、幼虫を保管して置きます。
	もう少し大きくなったら、個別に飼育を開始します。
	(2005-10-12)
	
	
	未だ卵も見えます。卵はそれ程大きくありません。
	どちらかと言うと、コクワガタの卵の大きさによく似ています。
	(2005-10-12)
	
	
	菌糸カップに入れておいたのですが、食痕の跡や表面に青カビが発生してきた為、やむなく菌糸瓶の交換をしました。
	同時にもう1匹菌糸カップに投入しましたが、こちらの方は青カビの発生はありません。
	マットに入れて飼育している幼虫は他に30頭程いますが、こちらの方は全て冬眠中です。
	(2005-12-25)
	
	
	こちらの幼虫は常温(5℃~10℃)で飼育中の個体です。
	飼育中と言ってもこの温度ですから冬眠中と言った方が正しいですね。
	上の写真と同時期に孵化した個体ですが、こちらはマット飼育、上は菌糸飼育又、飼育温度はこちらが常温、上が温室とかなり条件が違う為、当然と言っていいほど上の個体の方が育ちが早いです。
	成虫になってどの程度違いが出てくるのか楽しみでもあります。
	(2006-1-15)
	
	
	アカアシクワガタ、2つ上の写真の個体が蛹化しました。
	菌糸瓶を使って、温室内の温度23℃という、人間で言えば常夏の島ハワイで生活するような条件で育ってきました。
	孵化後、約140日での蛹化です。
	このままで行くと、3月末~4月頭頃の羽化となり、自然環境での成長と比べると、かなり早い時期の羽化となります。
	あと30日程で羽化するでしょうから、孵化から成虫までに要する期間は170日、だいたい半年間ということになります。
	♂♀でも若干の違いがあるでしょうが、ほぼ同じ期間が必要です。
	もちろん常温マット飼育をしているグループは、まだまだこれから成長を始めるところでしょう。
	自然界では、4月頃から冬眠から目覚て、3~4ヶ月で成長して、初夏に羽化するのが多いようです。
	積算温度と言う観点からすると、温室育ちと常温飼育で、成長速度に大きな違いは出て来ないと思いますが。
	(2006-3-2)
	
	
	こちらは常温で飼育した幼虫です。
	まだまだ3令初期という感じです。
	気温が時々15~16℃に達するようになったので、いつ冬眠から醒めても良いように、マットを交換してあげました。
	上の蛹になった幼虫と同じに生まれたのに、成長速度の違いがこれほどに出ます。
	(2006-3-12)
	
	
	上の写真の個体は羽化不全で死んでしまいましたが、同時期に菌糸瓶で飼育を始めた個体が無事羽化して、今年初めて最初に羽化したクワガタとなりました。
	やはり常温飼育をしている個体はいまだに幼虫です。
	あと2ヶ月ほどすれば羽化するでしょう。
	(2006-4-16)
	
	
	今年の2月頃に羽化したアカアシクワガタです。
	9月に孵化して、秋~初冬は22℃、冬~春は20℃で飼育してきました。
	温度管理はしたのですが、飼育ケースが小さかったことと、マット交換の頻度がすくなかったので、羽化した成虫達はみな小ぶりな体となってしまいました。
	約6ヶ月で羽化した計算になります。
	(2007-4-22)
	
	
	アカアシクワガタのメスの新成虫です。
	孵化後、ずっとクワガタ用冷温蔵庫を使用して飼育してきた為、早く羽化をしました。
	自然の状態ですと6月~7月頃に羽化のピークがあるようです。
	生息場所が低~中程度の高さの森にいますので、都会に住んでいる方には中々見る機会が少ない種類ですが、ちょっと山間部のヤナギの木を探せば普通に見られる種類です。
	(2007-4-22)