ノコギリクワガタ飼育日記
( Prosopocoilus inclinatus )
	
	これは去年産卵したノコギリクワガタの♂の蛹です。 
	♀は3匹羽化したのですが、♂がこのくらいの大きさを過ぎると、何故か腐って死んでしまい(発酵マット内)昨年、卵を約20個回収して、現在生き残っているのが、羽化した♀3匹、それにこの蛹、そしていまだに幼虫でいるのが4匹と、生存率がかなり低い状態です。
	その為、蛹の状態で取り出し、人口蛹室で育てているのです。
	(2004-7-10)
	
	
	♂親もそうでしたが大歯型のとてもかっこよいノコギリクワガタです。
	このまま、羽化して来年には活動できればと思っています。
	
	
	2004-9に回収したノコギリクワガタの幼虫たちです。
	同時期にたくさんの幼虫が孵化したため、プリンカップの中に入れて、発泡スチロールのケースの中に入れたままになっていました。
	その数27頭、そろそろ前蛹になりそうなので早いうちに大きい容器に移してあげましょう。
	去年は上の状態までは行ったのですが、成虫の顔をみることができませんでした。
	ちなみに、♂の親が70mm程あり、近所の森(東京市部)で採集した個体で、♀が採集出来なかったので、イトーヨーカ堂でペアで買ってきて♀だけペアリングに使いました。
	先日イトーヨーカ堂に行ったら、いままで虫家さんでないと手に入れることが出来なかった種類が沢山置いてありました。
	珍しい種類が手に入るのは良いですが、子供相手の販売がメインですから、親御さんに対しての放虫問題の啓蒙も、販売と同時に行って欲しいものですね
	(2005-5-30)
	
	
	やっと上の幼虫が蛹化しました。雌の蛹です。
	1リットルの容器に移し換えましたが、この所も気温のせいか、☆になる幼虫も出てきて、現在15頭います。
	もっとも羽化しても今年は活動せずに来年のお楽しみになりますので、羽化後はルアーケースでの飼育に切り替えます。
	(2005-7-20)
	

	暖かくなったので、去年羽化した成虫を覗いてみました。
	東京生まれのノコギリクワガタです。
	環境が良かった為かマットを取り除いて見ると、元気に脚を動かしていました。
	一昨年はルアーケースを使用して、まとめて一年寝かしておいたのですが、マットが少ないのと、湿気が少なくなってしまった無理せず羽化した環境で、翌年まで飼育した方が良いようです。
	忙しくて移動する時間が無かったのが逆に良かったようです。
	成虫は全部で15頭、幼虫で採れたのが27頭でしたから、羽化率はあまり良くはありませんでした。
	あと少しでマットを掻き分け上に登ってくるので、いつ登ってきても良いように、ゼリーを置いておかなければ飢え死にしてしまいます。
	ノコギリクワガタは羽化した年は活動せず、翌年まで寝て過ごし、地上に出てから3ヶ月程で死んでしまいます。
	まるでセミと同じような運命ですね。
	(2006-3-8)
	
	
	去年生まれたノコギリクワガタが暖かくなってきた為か、脱走をして玄関にある傘立ての中でもがいていました。
	そういうわけでそろそろ出しても良い時期かと思い、飼育ケースより出してみました。
	ケースの外側からは見えていたのですが、手にとって見たのは初めてです。赤味の強い個体で、オオアゴも大きく良い形で羽化しました。
	(2006-3-19)
	
	
	こちらは土の中から出てきたばかりと言った感じで、泥まみれの状態ですが、オオアゴが大きく反っていて、とてもノコギリクワガタらしい形です。
	同時に生まれた個体の中で翅が完全に閉じずにいる個体(羽化不全)が2匹いましたが、去年より生き延びてきたので、これから死亡することは無いと思います。
	羽化不全の個体は、羽化後死亡する確率が高いのですが、既に羽化後一年近く経過していますので、大丈夫かと思います。
	(2006-3-19)
	
	
	こちらはメスたちです。
	今回の雄雌の比率は雄が8匹、雌が3匹と雄の方が多くなりました。昨年より飼育ケースを15個保管してありましたが、結局4匹が落ちてしまい、全部で11匹となりました。
	(2006-3-19)
	
	
	こちらが雄たちです。
	飼育ケースに移動してあげました。もうしばらくは暗くて落ち着いた場所に置いて、徐々に環境を慣らしてあげます。
	(2006-3-19)
	
	
	こちらのノコギリクワガタは飛来してきた個体です。
	あまりたくさんのノコが飛来いて来なかったのと、メスのノコギリクワガタが飛来して来なかったのがちょっと残念です。
	(20006-8-11)
	
	
	今年も「真夜中の昆虫採集」を行いました。
	まるぼランドの住んでいる場所は、今年公開になった映画「河童のクーと夏休み」の舞台になった東京の郊外にある東久留米市です。
	まだ映画を見ていませんが、映画のセル画を見ると、まるぼランドが子供とよく出かける森が描かれています。
	このノコギリクワガタは映画の中のシーンにも出てくる、そんな場所で採集したのですが、ノコギリクワガタとしては大アゴが小さく、ちょっと寂しい感じがします。
	それでもこの付近での採集は、5年間で3匹目、ヒラタクワガタと同じようにとても珍しい存在です。
	ちょっと寂しい姿ですけど、まだ棲んでいたかと思うと、とても嬉しくなります。
	(2007-8-6)
	
	
	今年山梨で採集したノコギリクワガタの雄です。
	この個体のほかにも5匹採集して5匹はエゾ型の大あごを持った雄です。
	あとの一匹はライトトラップで採集したもので、大あごの小さい個体で、この大あごに挟まれるととても痛い思いをします。
	雌も採集していますので、今年も新たなブリードができるようです。
	(2007-8-27)
	
	
	ノコギリクワガタとカブトムシのバトルをしました。
	流木の上にノコギリクワガタとカブトムシを向かいあわせて、まるでムシキングのようです。
	初めはお互いにやる気を見せなかったのですが、両者の間に昆虫ゼリーをスプーンですくって置いた処、いきなりバトルを始めてしまいました。
	絶対にカブトムシが勝利すると思っていたのですが、予想に反してカブトムシをすくい上げて下に落してしまいました。
	落ちたカブトムシは戦意喪失のようでブルブルと震えていたので、ドクターストップをかけました。
	その後には同じ程度のヒラタクワガタと対戦をしましたが、ノコギリクワガタが落されて負けてしまいましたが、戦意は喪失していないようでとても闘争心の強いノコギリクワガタでした。
	(2007-8-27)
	
	
	みなさんの家で飼育しているノコギリクワガタは元気ですか?
	ほとんどのノコギリクワガタは発生時期が早いので、9月中には☆になってしまいます。
	ノコギリクワガタの中には時々、羽化が遅くこの時期まで元気でいる個体もいます。
	と言うわけで我が家のノコギリ君も元気でピンピンしています。
	過去に掲示板からの報告で、12月中旬まで生きていたノコギリクワガタがいたことを記憶しています。
	(2011-11-14)
	
	
	なんでこんな元気なのか?
	不思議に思いませんか?
	これにはちょっとした秘密があって、クワガタ、カブト飼育の秘密兵器、温室があるからです。
	外気温がすでに18℃を下回る今日このごろ、温室なしでは寒くて生きられません。
	ちなみに温室内は26℃、ノコギリクワガタ君にとってはまだ夏盛りといった気分でしょう。
	このように、冬は温室、夏は冷蔵庫とクワガタ、カブトの飼育には温度管理が必要です。
	もっともほとんどの国産クワガタは冬眠準備に入り、暖房は不要です。
	この個体いつまで元気でいられるか?とても楽しみです。
	(2011-11-14)
	
	
	久しぶりに近所の森に出かけました。
	コクワガタが見つかれば良いなという気持ちで、見付けた時のためにビニール袋を用意して森に入って行きます。
	久しぶりに訪れた森はすっかり変わっていました。
	もうじき8月だと言うのに、樹液を出しているクヌギの木は数えるほどしかありません。
	過去に採集したことのある木を周ってみましたが、蝶やカナブンばかりでクワガタは全然見付かりません。
	時間は午後4時、虫たちはきっと寝床の中でスヤスヤと寝ている時かな?
	そう思って過去にコクワガタをたくさん見付けたことのある森に移動する。
	落ちている枝を使い、クヌギの根元の枯れ葉をどけてみると次から次へ見つかりました。
	結局♂オオアゴ4匹、♂アゴ小2匹、全部で6匹を採集。
	帰りがけに採集に来た親子にオオアゴを1匹プレゼント。
	1時間足らずの採集でした。
	(2015-7-25)