近所の自然・2
私の住んでいる場所は東京都心より30分ぐらいの場所で、まだ自然がたくさん残っていて、色々な虫達が観察できます
	身近な自然の中で見つけた普通の虫、珍しい虫達を紹介します。
	
	
	今年も自宅の屋上でライトトラップをしています。
	いつもの年ですとクワガタやカブトムシが沢山飛んでくるのですが、今年は今ひとつ飛来数が少ないようです。
	そんな中、飛んで来たのはコブマルエンマコガネで、体長8ミリほどしかない虫です。
	ダイコクコガネなどと同じ仲間の糞虫です。
	食性から言うと動物の死体や獣糞にあつまる種類で、本州、四国、九州などで見られる一般的な種類です。
	獣糞と言っても牧場などは近くにありませんから、しいて言えば近所の丘に夕方になると飼い犬を連れた人が沢山集まる場所があるので、犬の糞でも食べるのでしょうか。
	(2007-8-7)
	
	
	ヤマトタマムシの成虫です。
	近所の森で採集しました。
	今までに一度も採集したことが無く、日頃採集したいと思っていたのでとても嬉しいです。
	しかも生体が一匹と、死んで間もないものが1匹と、30分ぐらいの間に見つけました。
	冬場や早春に森へ材採集に行くことがあり、その際タマムシの幼虫が見つかるので、居ることは判っていたのですが、何年もこの森に通って初めての対面です。
	ちょうどニジイロクワガタと同じような色をしていて、キラキラととても綺麗な虫です。
	(2007-8-9)
	
	
	冬眠中のカブトムシ幼虫です。
	
	ひさしぶりに近所の森に様子を見にいきました。
	すでに紅葉は終わろうとしていて、風が吹くたびに木から枯れはが一斉に落ちてきて、それはそれでとても風情のある状態です。
	倒木を見つけ、木の下を確認したところカブトムシの幼虫が3頭表れました。
	毎年冬になるとこうやってカブトムシがいるかどうか確認します。
	来年の夏にはこの森にも最低3匹のカブトムシは羽化することでしょう。
	(2007-12-22)
	
	
	越冬中のウバタマムシの成虫です。
	森をまわって近所のお寺の境内に行きました。
	お寺の門柱の根元に虫がいるのを見つけ、採集したところウバタマムシの成虫でした。
	採集したのは12月8日ですが、陽が当たってポカポカと暖かい陽気で、それに釣られてどこからか現れたのでしょう。
	見てすぐにウバタマムシとは確認できたのですが、この時期にお目にかかるとは思いませんでした。
	さっそく家に連れて帰り、飼育ケースに入れて室内で飼育開始です。
	エサの葉がないので死んでしまうのではと思ったのですが、昆虫ゼリーを食べて今日も元気にしています。
	冬眠ではなく越冬中のようです。
	(2007-12-22)
	
	
	森で見つけたコクワガタのオスです。
	ひさしぶりに近所の森をまわり、虫たちのようすを見てきました。
	まだ朝晩は気温が低めなので、朝の早い時間帯では虫たちは飛んでいません。
	陽が登り暖かくなってくると、小さな虫たちが森の中を飛びまわり始めます。
	この時期にはヒラタクワガタが木の表面をノコノコと歩いていることが多いようです。
	臆病な性格のヒラタクワガタはコクワガタが現れる前に、自分の隠れ場所を見つけて姿を見せなくなってしまいます。
	ヒラタクワガタは臆病なだけで、コクワガタと戦ったとしたら、負けません。
	今年初めて見つけたコクワガタです。
	もうじき夏がやってくるのですね。
	(2008-5-6)
	
	
	冬に見つけたカブトムシのようすを見てきました。
	上の写真のカブトムシの幼虫たちです。
	大きな朽木を動かしてみると、成長したカブトムシの幼虫があらわれました。
	森と言っても小さい森ですから、カブトムシの幼虫の数は少ないようです。
	採集圧(カブトムシやクワガタを欲しがる子供や大人たち)が高いので、羽化する前に見つかってしまうかもしれません。
	このまま無事成虫になってくれれば良いのですが。
	虫好きな子供だと、この頃から森に入って幼虫を見つけてしまいます。
	(2008-5-6)
	
	
	オオスズメバチの顔です。
	森にクワガタ探しに出かけると必ず出会うオオスメバチ
	以前から興味があって写真を撮ってみたいと思っていたのですが、さすがに刺されると怖い相手。
	そんな私にチャンスが訪れました。
	太い木の根元に2匹のオオスズメバチが落ちていました。
	未だ地面におちたばかりのようで他の虫に食べられることもなく完全な形で残っているようです。
	早速家に持ち帰り撮影しました。
	それにしても精悍な顔つきですね。
	(2008-11-15)
	
	
	オオスズメバチの針です。
	こんなに鋭い針でブスッと刺されたらさぞかし痛いでしょう。
	ミツバチと違って人を刺しても針が抜け落ちることもなく、何度も刺すことができますから攻撃されたらたまりません。
	この個体は体長が38mmあり、そのうち針だけでも5mm程出ています。
	針は黒くツヤがあって根元で太さ0.5mmぐらい、とがった先端部では少し赤みがあります。
	この時期に森に行くと枯れ木の下でじっとしているオオスズメバチもたまに見かけます。
	(2008-11-15)
	
	
	仕事が一段落して時間ができたので、久しぶりに近所の森に行きました。
	森の中にに入って行くと、以前訪れた時と比べてかなり様子が変わっていました。
	森全体で見ると、樹液を出すクヌギの木は少なくなり、以前たくさんの樹液を出していた木は伐採されてしまったようです。
	訪れた時間帯が午後4時と中途半端な時間帯の為、木には蝶とカナブンだけが樹液を吸っていて、クワガタを見つけることができません。
	そこでもう1か所、離れた森に移動、ここは過去に大量のコクワガタを採集したことのある場所です。
	樹液を出しているクヌギは1本も見つかりません。
	そこでクヌギの木の根付近の枯れ葉を除けて見ると、そこには!!
	(2015-7-25)
	
	
	昨日採集したカブトムシを森に放す為、午前9時頃に森に行きました。
	ついでにクワガタを見つけたクヌギの木を確認してみました。
	昨日に続き、ノコギリクワガタ♂×4匹、♀×5匹、コクワガタ♂×8匹、♀×5匹、計22匹。
	ほんの30分ぐらいの時間でです。
	広い森にはクヌギの木は何百本もありますが、集中して見つかる木はほんの数本だけ。
	見た目では全く変わらないクヌギでも、クワガタの付きやすい木と付きにくい木があるのでしょうか?
	以前山梨にクワガタ採集に行った時、木を蹴ると「バサバサー」と大きな音がして、ミヤマクワガタが20匹以上、一斉に雨のように落ちて来た経験があります。
	そこも、数千、数万本もある中の希少な一本だったと思います。
	(2015-7-26)