モセリオウゴンオニクワガタ飼育日記
( Allotopus moellenkampi moseri )
	
	こちらはモセリオウゴンオニクワガタの雌です。
	オスに比べると黒い部分が多いようです。
	霊芝(レイシ)材を使って産卵させる予定です。
	(2005-9-27)
	
	
	産卵セットを組んで、雄雌別々に飼育を始めました。
	家に来てから雄雌同居で、四六時中くっついたまま仲の良い雄雌ですが、つぶらな瞳がなんとなく悲しがっている様に見えます。
	(2005-10-2)
	
	
	お前はロボットか??そんな感じのする体のラインと金属色です。
	上から見るのとはちょっと違った印象ですね。
	(2005-10-2)
	
	
	産卵セットの底を見ると卵が3個確認できました。
	セットしてから14日目です。
	最初の1週間はマットの上でウロウロしていましたが、8日目あたりから中に潜りました。
	発酵マットと太めのレイシ材を使用していますが、表面から見る限りはレイシ材に穴を掘った形跡がありません。
	昨年失敗していますので、ぜひ羽化までもって行きたいです。
	(2005-10-19)
	
	
	無事孵化することが出来、忙しさに放っておいたら既に2令になってしまいました。
	幼虫11頭と卵3個を回収しましたが、ほとんどがマットの中で見つかり、霊芝材を穿孔して食痕もあったのですが、材の中からは卵1個が見つかったのみでした。
	菌糸瓶を用意していなかった為、急いでカワラ菌糸ブロックを購入、やっと使用出来る状態になり、ようやく菌糸瓶に投入できました。
	これで一安心です。
	(2005-11-25)
	
	
	全部で11本の菌糸瓶となりました。
	卵で回収した分は3個のうち1個だけ孵化しました。
	菌糸瓶は自分で詰めるのは手間がかかりますが、好きな容器を使用出来るので、なるべく自分で詰めて使用しています。
	値段も安いですし。
	(2005-11-25)
	
	
	早々と幼虫が見えてきました。
	体長はおよそ40mm程度あります。
	透明の容器は中の状態が良く見えて状態を把握しやすいのですが、あまり明るい所に置く場合は新聞紙などを使って周りを囲って、暗くしてあげないと幼虫が落ち着くことが出来ません。
	現在、温室内で23℃にて飼育しています。
	(2005-12-15)
	
	
	モセリオウゴンオニクワガタ雄の幼虫です。
	上の写真から比べると、だいぶ体の表面が肉厚になり、体内の筋等が見えなくなっています。
	又、気門も大きくなり、いくらか色ずいてきています。
	カワラ菌糸瓶の中間ぐらいの高さで、自分の掘ったトンネルに腰掛ける様にして、上部にある菌糸を食べています。
	産卵後、100日程経過した状態です。
	(2006-2-8)
	
	
	上の方にある菌糸を一生懸命食べています。
	触角が上部の菌糸に触れている処を見ると、猫の触角と同じ様に、大事な情報源になっているように思われます。
	透明な菌糸ボトルを使用すると、中の様子がよくわかりとても観察し易いですね。
	市販品ですと透明なボトルはガラス瓶しか販売されていないようですが、自分で菌糸を透明なプラボトルに詰めれば、観察も楽になります。
	但し、幼虫が落ち着ける様に、遮光にも気を配って下さい。
	(2006-2-8)
	
	
	未だ交換していなかった菌糸瓶3本を交換しました。
	3本共16グラムあり、全て雄でした。
	菌糸瓶に投入してから丁度3ヶ月となりました。
	同じ時期に孵化した幼虫でも、成長が早いのと遅いのがいて、前回交換した幼虫たちよりも20日遅れで同じ体重に達したようです。
	菌糸瓶の外見から見ると、早く菌糸が無くなるのが雄と思いがちですが、全部が当てはまる訳ではないようです。
	雄の幼虫ですと菌糸の無くなるのが早いのが普通ですが、なかには雌でも雄と同じ速さで喰い進んで行く個体もあります。
	逆に雄でもほとんど喰い進んで行かずに、同じ場所で食べている(居喰いしている)個体もおり、その場合は菌糸のなくなる早さが遅くなり、一見すると雌がいるのではないかと思ってしまします。
	(2006-2-26)
	
	
	モセリオウゴンオニクワガタの新成虫です。
	しばらく放置しておいたところ既に羽化しているのがありました。
	体長は58.5mmですからあまり大きくはありません。
	同時期に羽化したと思われるもう一匹のオスは羽化後に死亡したようで、体長62mmありました。
	孵化後およそ7ヶ月での羽化でした。
	上翅にまだ金色が出てきていませんが、オオアゴ部分にいくらかの金色が出てきています。
	カワラ菌糸瓶を都合3回交換しての羽化でした。
	
	
	こちらはモセリオウゴンオニクワガタ雌の新成虫です。
	こちらは♀ですが、まだ金色に変わってきた部分は見られません。
	同時期に生まれた♀がもう1頭いますが、ほぼ同じ状態になります。
	4月下旬頃までは温室で23℃で飼育してきましたが、5月に入ってからは温室の電源を止めて、外気温の状態で飼育をしました。
	(2006-5-30)
	
	
	現在、蛹の状態の菌糸瓶が5本ありますので、全てが羽化するのはあとわずかの時間となるでしょう。
	比率は♂の方が多いようです。
	(2006-5-30)
	
	
	蛹だったモセリオウゴンオニクワガタ達も全て羽化完了しました。
	未だ完全には金色の発色がありませんが、雄親の特徴(前胸背板の黒い模様)をしっかりと引き継いでいます。
	サイズ的には雄親より若干小さめで、オウゴンオニクワガタやタランドスツヤクワガタなど、大きい成虫を羽化させるのは難しいようです。
	今年は新しい血を入れて、雄雌それぞれ違う血筋で飼育、産卵に挑戦する予定です。
	(2006-6-27)
	
	
	こちらのメスのほうは、かなりオウゴンオニクワガタらしい体色になってきました。
	当然ですが、メスの方が羽化した時期が早かったので、色の方も落ち着いてきています。
	モセリオウゴンオニクワガタの飼育はとりあえず1クール終了しましたので、次回挑戦の際、新たな書き込みをします。
	(2006-6-27)
	
	
	モセリオウゴンオニクワガタ雄の拡大写真です。
	とても眼縁突起の張り出しが大きくいですね。
	不思議に思うのはクワガタ類の眼は複眼です。
	蝶やカミキリだとこれくらい拡大すると個眼がはっきりとでますが、クワガタの場合は個眼が見えません。
	(2006-12-21)
	
	
	モセリオウゴンオニクワガタ雌の拡大写真です。
	不思議なのは眼と眼の間にある2つの突起です。
	角が退化したものなのか、それとも別のものか良くわかりません。
	他の種類の雌ではオオクワガタなどで見ることができるようです。
	(2006-12-21)