オオクワガタ飼育日記
( Dorcus curvidens binodulus )
	
	オオクワガタ(能勢産)♂68mmです。
	♀は去年は産卵まで至らず、今年♂を新しく入れて、ペアリングしました。
	今年こそはと思っている内に、♀が産卵セットをして1か月弱で死んでしまい、今年もだめかと一度は思ったのですが、産卵セットの霊芝(レイシ)材を確認すると、齧った跡があったので、材割をして5個の卵を回収できました。
	これで、オオクワガタの累代を継続できると、一安心しました。
	(2004-7-10)
	
	
	あまりの暑さに、オオクワガタも木の間に潜りこんだまま、姿を見せません。
	(2004-7-10)
	
	
	2005年に購入した個体です。
	雄71mm、雌45mmの大きさです。
	四国の香川県綾上町産です。
	雌は現在産卵中で、セットしてからすでに3週間たちました。
	産卵マークも見られますので、空振りでなければ良いがと思っています。
	(2005-9-18)
	
	
	今年飼育の雌です。
	今まで産卵セットの中で、せっせと卵産をしていました。
	久しぶりに地上に出てきて、人間につかまれたので、死んだ振りをしています。
	その為、足を引っ込めていますが、とても元気です。
	(2005-10-2)
	
	
	産卵セットをしてから40日目、そろそろ我慢が出来なくなってきたので、材割をしてみました。
	割り始めてすぐに幼虫を見つかり、これが引き金になって一気に材割をしてしまいました。
	結果は初令幼虫が材の中で20匹、材とマットの境の部分で2匹見つかり、卵は見つかりませんでした。
	とりあえず大雑把な材割だったので、後日再確認をするため、材とマットを乾燥しない様に保管します。
	たいてい、2~3匹ぐらいの見逃した幼虫や卵が、後から見つかるものです。
	そういう訳で、材割が終わっても、あわてて材やマットを捨てないように注意して下さい。
	(2005-10-2)
	
	
	初令幼虫です。
	材の中で見つかる幼虫は、ほとんどの場合、見つかった場所の木の色と同じ色をしています。
	当然ですが、木を餌にして喰い進んで行く為、木の色が体を通して見えます。
	特に初令時には、体が透き通っているので、こうなります。黒い木の部分で見つけた幼虫は黒っぽく、白い木の部分で見つけた幼虫は、白っぽく見えるわけです。
	(2005-10-2)
	
	
	とりあえず材割終了後の写真です。
	小さめのマイナスドライバーなどを使って、少しずつ木をバラバラにして行きます。
	材割の言葉のイメージがたとえば半分に割るとか、4つに割るとかのイメージがありますが、いっぺんに半分や4つに割ることではなく、少しずつ木の繊維に沿って引き剥がしながら、木をバラバラにして行きます。
	当然、木の中に卵や幼虫が隠れている訳ですから、注意深く少しずつ作業を進めなければなりません。
	あわてて割ると、幼虫や卵をつぶす原因となります。
	(2005-10-2)
	
	
	幼虫を菌糸瓶に投入しました。
	菌糸瓶の中に幼虫を入れる時は、真ん中の穴ではなく、外周部をスプーンで穴を掘り、そこに投入します。
	これは初令、2令幼虫を菌糸瓶に入れた時に、食痕の確認が早く確認できると言う利点があります。
	幼虫は、下に向かって喰い進んでいきますので、1ヶ月~2ヶ月間も生死か判らないことにはなりません。
	3令幼虫の場合は、中心の穴を幼虫の太さに拡げて、幼虫を投入します。
	幼虫は全部で18本の菌糸瓶となりました。
	これから寒くなるので、温室内を使い22℃~23℃程度で冬越しさせます。
	成虫の雄雌は、そろそろ冬眠の準備始めます。
	(2005-10-19)
	
	
	菌糸瓶のオオクワガタの食痕が、見え始めました。
	1本目投入時は、1ヶ月以上食痕が見えず、幼虫は生死不明の状態です。
	その間、心配で心配ですが、何時食痕が現れるかとても楽しみな期間でもあります。
	2本目以降の交換時には、幼虫も大きくなっているので、割りと早く食痕が現れますが、初令や2令で投入した時には、遅い時で2ヶ月近く食痕が現れない場合があります。
	2ヶ月以上経っても食痕が現れない時は、生死の心配した方が良いでしょうね。
	もっとも3ヶ月程経過してから確認しても、結果は同じですが。
	(2005-11-29)
	
	
	菌糸が食痕だらけになってしまい、急遽菌糸瓶交換となってしまいましたが、大きい瓶に手持ちがなかった為、やむ得ず850mlに入れました。
	雄の幼虫ですからなるべく早く大きい菌糸瓶に移動する必要があります。
	(2006-1-23)
	
	
	真ん中の穴をを大きく拡げて頭から入れたら、ゆっくりと潜っていきました。
	幼虫の大きさからすると、やはり菌糸瓶が小さいようです。
	(2006-1-23)
	
	
	緊急避難的に850mlの菌糸瓶に投入していましたが、食痕があっと言う間に広がり、1.5Lの菌糸瓶も用意できた為、交換することになりました。
	前回の交換時から比べると2グラムしか体重が増えてません。
	これからはもっと体重が増える速度が遅くなるのでしょう。
	(2006-2-20)
	
	
	そろそろかと思い、菌糸瓶を開けてみました。
	雄親より少し小さいようでしたが、無事羽化することができました。
	雄が4匹、雌が5匹となりました。
	同時に開けた菌糸瓶に前蛹のものが、4本ありました。
	同時期に生まれたとは思えない程の成長の遅さです。
	蛹室の上部を壊してしまったようですが、綺麗にゴミやカスを取り除き、暗い部屋に逆戻りしました。
	(2006-6-26)
	
	
	こちらは雌です。5匹が羽化をしました。
	卵が孵化して8ヶ月とちょっとになります。
	その間、菌糸瓶を雄で800、1500、1500と3本交換し、雌は800、800又は1500と2本交換しました。
	オオクワガタの飼育も1クールしましたので、とりあえず終了します。
	(2006-6-26)
	
	
	昨年の雌に産卵をしてもらっています。
	実際には樹皮が被さっている状態なので、暗がりの中安心して産卵に集中できます。
	投入から1ヶ月弱経過していますので、食痕は少し少なめに見えます。
	見えない裏側に沢山の食痕があれば良いのですが。
	(2006-7-27)
	
	
	春の訪れと共に冬眠していた成虫や幼虫のことが気になります。
	無事生きているだろうか?何時頃出てくるのか?
	何時もそんなことを考えてしまいます。
	そんな訳でどうしているのか中を覗いてみました。
	木を持ち上げると、ピクリとします。
	アーッツ良かったと、一瞬で心配が吹っ飛んでしまいました。
	未だ気温が不安定でウトウトとしている状態です。
	餌のゼリーを新しい物に交換して、いつ本格的に動き出しても良いように準備します。
	春はもうそばまで来ています。
	(2007-3-10)
	
	
	今年生まれたオオクワガタの新成虫です。
	一昨年からの雄雌親共に元気なので、この成虫も昨年と同じ累代です。
	昨年の8月に孵化した幼虫達が、約1年かけて羽化しましたが、冬場は温室内で育てた為か、菌糸瓶を使用しても70mmまでしか大きくなりませんでした。
	1頭のみ雌で蛹の状態がいましたが、全部で10頭が無事羽化することができました。
	(2007-7-22)
	
	
	今年の生まれた幼虫です。
	雄雌親は去年生まれた雄雌を2ペア使い、産卵セットを2つ組みました。
	少し早いかと思いましたが5週間で産卵木を割って幼虫を取り出しました。
	当然ですが幼虫はほとんどが産卵木の中に、4頭が固めたマットの中に、1個の卵が固めたマットの中で見つかりました。
	雌の成虫は4週間で取り出したのですが、1本の産卵木は跡形もなく粉々にかじられていました。
	結果は幼虫32匹と卵で10個でした。
	今年は去年よりも早く幼虫が取れたので、冬前までにはそこそこの大きさに育つでしょうから、冬場は温室内に入れずに常温飼育するつもりです。
	(2007-7-22)
	
	
	だんだんと寒くなって来てオオクワガタの冬眠のしたくをしました。
	みなさんの家では冬眠のしたくはできましたか?。
	冬眠の準備の仕方はクワガタの冬眠の方法に詳しく書いてありますので、参考にして下さい。
	香川県綾上町産のオオクワガタを飼育していますが、3年前より飼育しているオスがまだ元気でいます。
	来年の春も元気な姿で見られるといいなと思いながら、冬眠の準備をしています。
	オオクワガタだけでなくヒラタクワガタも準備をしました。
	来年の春にはみんな元気で会えることを祈っています。
	(2007-10-28)