ヘラクレスレイディ飼育日記
( Dynastes hercules reidi )
	
	オークションで手に入れたヘラクレスレイディ♂86mmWF1です。
	2006年6月羽化なので、既に十分に成熟していて、すぐにでも交尾をさせることが出来そうです。
	飼育ケースに入れて置いた処早速外に散歩に出かけてしまい、探し回ってしまいました。
	それだけ元気な証拠ですね。
	この個体はバウドリータイプではありませんが、この子供からバウドリータイプが出現するのか、興味のあるところです。
	バウドリーはセントルシア島から約30Km程離れた、マルティニク島にいる亜種とも言われていますが、採集する側での種の管理がきちんと行われていないらしく、レイディタイプとバウドリータイプが混在されて出荷されていると言う話もあります。
	(2006-9-30)
	
	
	同時に手に入れたヘラクレスレイディ♀62mmWF1です。
	♂の体長から比べると少し大きかなとも思いますが、卵を沢山産んでもらえると良いのですが。
	こちらも2006年6月生まれで、既に後食が始まっていますので直ぐにでも交尾をさせることが出来そうですが、しばらく栄養をつけてから、交尾させようかと思います。
	沢山の卵を産んでもらうのには、栄養をたっぷりと与えないといけません。
	昆虫ゼリーとバナナを与えて、しばらくは様子を見ます。
	(2006-9-30)
	
	
	交尾も無事完了して、産卵セットを組みました。
	1ヶ月後、卵で24個回収して幸先良いスタートとなりました。
	しかし、2回目のセットを組んだ処、4個しか卵を産んでいませんでした。
	マットが劣化したのか?、マットの底固めが十分でなかったのか?、水分が適当でなかったのか?、産卵セットを覗きすぎたのか?、交尾が足りなかったのか?いろいろと?の部分がありますが、?の部分をふまえて再挑戦です。
	しばらく休ませてから3回目のチャレンジしました。
	結果は12個を生んでいました。
	そして4回目、産卵セットを開けるとメスは死んでいました。
	卵を1個だけ産んでマット表面でひっくり返って死んでいました。
	購入してから2ヶ月弱で早くも産卵セットは終了しました。
	(2006-11-20)
	
	
	フ化したばかりのヘラクレスレイディの幼虫です。
	卵で回収しておよそ30日間でほとんどの卵がフ化できました。
	幼虫たちはQ-Boxで来年の5月ぐらいまでは温室の中で、24℃の環境で育てます。
	(2006-12-5)
	
	
	ヘラクレスレイディの卵全てがフ化しました。
	最終的には産卵数が41コ、その内フ化できた卵は39コと、かなりのフ化率となりました。
	2令に加齢した頃を待っての飼育ケース移動です。
	それぞれ単独で飼育をします。
	(2006-12-13)
	
	
	マット交換をしました。
	最初にフ化したグループで前回2006-11-13にマット交換をしていますので2ヶ月半ぶりとなります。
	16頭のうち10g台2頭、20g台11頭、30g台3頭です。
	20g台の幼虫は大半が20g後半に寄っているので、逆に10g台の幼虫が成長が遅いようです。
	孵化日2006-10-31ですから、孵化後3ヶ月となります。
	成虫の大きさが小さいので、ヘラクレスヘラクレスよりは体重の増え方が遅いようです。
	1年で羽化すると言われているのでこれからどんどんと体重が増加するのか?
	興味のあるところです。
	雄の成虫が死んでしまいました。
	気が付いた時にはひっくり返ってもがいていました。
	餌皿や止まり木を置いてあったのですが、丁度脚の届かない場所でひっくり返ったようです。
	止まり木だけでなく、人工の観葉植物(ツタなど)をいれる工夫をしないとだめですね。
	(2007-1-30)
	
	
	ヘラクレスレイディのマット交換をしました。
	前回1/28のマット交換の時から2ヶ月半、孵化日より6ヶ月半になります。
	交換した幼虫の数は全部で38頭になります。
	時期的に3令の初期~中期程度になるので、体重の増加率が高い幼虫がたくさんいます。
	中でも14gが45gと体重の増加率が321%になる幼虫もいて、最低でも155%、全幼虫の体重が増加しています。
	ヘラクレスレイディ幼虫の最大体重がどれくらいまでなるのか不明ですが、次回マット交換時には最大サイズに到達すると思われます。
	ヘラクレスレイディは1年程度で羽化すると言われていますので、次回マット交換時にはマットを固めに入れてあげて、蛹室を作った時に蛹室がくずれることがないようにしてあげなければ、羽化不全の原因にもなってしまいます。
	(2007-4-17)
	
	
	3ヶ月のマット交換です。
	前回の交換と比べると体重の増加率は落ちましたが、そろそろ前蛹になるのか、体が黄変してきた幼虫が増えました。
	多分今回の交換が最後となるでしょうから、マットを少し固めに押し込んで、蛹室を作っても天井が壊れないようにしました。
	あと1ヶ月もすると蛹になるものも出てくるでしょう。
	早期に生まれた中では、卵が孵化してから9ヶ月ぐらい経過した状態です。
	(2007-7-14)
	
	
	前回マット交換時にマットが足りなくなってしまい、マット交換をしていなかったグループのマット交換をしました。
	まさか蛹がいると思わなかったので、飼育ケースごとひっくり返してみたら、中の蛹ごと外に転がり出てきました。
	このグループは2006-10-31に孵化した個体で、9ヶ月半での蛹化です。
	もっとも飼育ケースの中のマットはほとんどが食べ尽くされての蛹化でしたから、食べ物がなくなり危機感を感じて、早めに羽化したのかもしれません。
	蛹化したのはこの個体のみで、他の幼虫達はこれから前蛹と言う状態です。
	(2007-8-18)
	
	
	ヘラクレスレディ雄の新成虫です。
	なかなか羽化せずに、マット交換をさぼってしまった為、マット上で羽化をしてしまいました。
	角が少し曲がっているようで、大きさもそれ程大きくありません。
	
	2006年11月に孵化していますので、16ヶ月経過しての羽化です。
	他にもヘラクレスレイディの幼虫はいますが、蛹か前蛹の状態のものばかりで、思っていたより意外に飼育期間が長くかかるようです。
	飼育温度は23℃前後の温度です。
	(2008-3-15)